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全身麻痺の高額将来介護費用を獲得|脊髄損傷|交通事故

さいたま地裁管内(和解)

■重い脊髄損傷(判例014)
■後遺障害等級:1級 確定年:2011年
■さいたま地裁管内(和解)

被害者の状況

①33歳・男性(会社員)
頚髄損傷による四肢麻痺 1級
② 原付バイクで青信号を直進中、対向右折車と衝突。

認められた主な損害費目

将来介護料

約1億1,200万円

逸失利益

約6,900万円

住宅改造費

約1,300万円

介護設備備品等

約700万円

車椅子等

約300万円

車両改造費

約500万円

将来雑費

約900万円

傷害慰謝料

約300万円

後遺障害慰謝料

約3,000万円

近親者慰謝料

約300万円

その他

約1,000万円

損害額

約2億6,400万円

過失10%控除後損害額

約2億3,700万円

調整金※

約1,800万円

総計

約2億5,500万円

既払控除(自賠責)

-約4,000万円

既払控除(任意)

-約1,000万円

最終金額

約2億500万円

※弁護士費用及び遅延損害金相当額

詳細

本件の問題点

①被害者は自賠責から先に受け取った4,000万円の保険金で、とりあえず家を建てたものの、介護の設備を整えるまでには至っておらず、さらに受け入れ病院が見つからないという厳しい状況におかれて大変困っておられた。そんな中、ご家族は「在宅介護を前提に訴訟をしたい」と希望され、当事務所に相談に来られた。そこでまず、すぐに療養できる場所として伊豆半島にある伊東のリハビリセンター病院をご紹介したところ、なんとか入所することができ、ご家族も安心して仕事を続けながら訴訟に打ち込むことができた。

②裁判の争点としては、住宅改造費と介護料、及び過失が問題となった。

裁判所の判断

①現状をていねいに主張した結果、将来介護料は、平日1万円、妻が稼動する300日が2万円、妻の休日65日については1万円、合計1億1,200万円という高額が認められた。

②新築住宅の改造費として1300万円も獲得することができ、ご本人とご家族に大変喜んでいただける和解となった。

③過失については、直進バイクと右折車による典型的な右直事故だったが、過失割合については相当激しく争われた。基本過失割合は直進バイク側が15%だが、相手の車に早回り右折の過失があったため、そのことを立証したところ、結果的に被害者側の過失は10%に収めることができた。

当事務所のコメント

①介護料で極めて大きな数字が認められた。

②在宅介護の費用については必要なものをこまかく抜き出して請求することで、新築住宅の改造費として1,300万円が認められた。

③さらに事故から3年経過していたことから、12%の遅延損害金が認められ、弁護士費用と調整金合わせて約1,800万円が支払われた。