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アルバイト大卒女子に平均賃金認定高額和解| 高次脳|交通事故

甲府地裁管内 (和解)

裁判所認定額 約3億円

被害者の状況

①35歳(症状固定時)・女性
② 乗用車が高速道路の渋滞で停止中、後続のダンプカーが追突。乗用車に乗っていた親子3人が受傷。
③ 娘のAさん(事故当時33歳)は脳挫傷で、2年後、1級1号の障害認定。退院後は車椅子生活となり、自宅で両親の介護を受けながら暮らしていた。
④ Aさんは大学を卒業後、中学校の教員として勤務していたが、本件事故当時は外国語講師としてアルバイト中で、実際の収入は年間140万円程度だった。

認められた主な損害費目

将来介護 約1億2,200万円
逸失利益 約8,700万円
住宅改造費 約1,000万円
付添看護費 約600万円
介護用品等 約500万円
将来治療費・通院費等 約400万円
後遺障害慰謝料 約3,200万円
近親者慰謝料 約800万円
その他 約2,200万円
総損害額
約2億9,600万円
遅延損害金相当額 約5,000万円
弁護士費用相当額 約2,000万円
総計
約3億6,600万円
既払控除
▲約6,600万円
最終金額 約3億円

詳細

加害者の主張

①逸失利益の基礎収入は実収入が低いため平均賃金を使うべきではない。

②和解の場合、裁判所は遅延損害金+弁護士費用を判決の約半分しか認めないことが常となっている。

裁判所の判断

①中学の教師を退職して外国語講師としてアルバイト中だった被害者は、将来的には語学を生かし、正社員として勤務する気持ちが強かった。当事務所はそのことをヒアリングした上で強く主張したところ、裁判所は35歳大卒女子の年齢平均賃金(550万6,600円)を基準とし、和解で約8,700万円の逸失利益を認めた。

②また、両親が高齢のため日額2万円の将来介護料、さらに4,000万円という高額の慰謝料(本人+両親)のほか、約1,000万円の住宅改造費も、すべて原告側の主張通り認められた。

③判決なら遅延損害金と弁護士費用合わせて9,500万円になるところ、和解でありながら7,000万円まで認められた。

当事務所のコメント

①本件被害者の障害は実際には大変深刻なもので、高齢な両親も介護に大変な苦労をされていた。将来は、両親の介護は無理で職業介護が必要という現実を積極的に立証しながら、和解でも5年分(25%)の遅延損害金を全て認めるべきだと主張したところ、裁判所は被告側の反論を却下し、職業介護人を認めるとともに十分な遅延損害金も認めた。

②本件和解案には、原告側の積極的な主張が相当盛り込まれており、被害者とご家族には大変ご満足いただける結果となった。