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ベストケア介護強く主張し高額賠償|遷延性意識障害|交通事故

名古屋地裁管内

過失大逆転

被害者の状況

①20歳・男性(大学生)
② 大学内駐車場で、被害者が被告車両のボンネットに伏せて乗っていたところ、被告運転手が発進し左ハンドルを切ったときに転落した。
③ 遷延性意識障害 1級

認められた主な損害費目

将来介護料

約1億5,900万円

逸失利益

約1億1,600万円

住宅改造費

約1,900万円

車両改造費

約300万円

介護備品費

約1,500万円

医療機器

約400万円

将来雑費

約2,200万円

傷害慰謝料

約300万円

後遺障害慰謝料

約2,800万円

その他

約400万円

損害額

約3億7,300万円

過失20%控除後損害額

約2億9,700万円

弁護士費用他

約1,600万円

総合計

約3億1,300万円

既払控除(自賠責)

-約4,000万円

既払控除(任意)

-約200万円

最終金額

約2億7,100万円

 

 

近親者慰謝料

約400万円

※このほか、遅延損害金を認めた。

詳細

加害者の主張

①保険会社は原告に8割の過失があると主張。

②自宅介護は不可能である。

裁判所の判断

①本件事故は被害者がボンネットから転落して起きた事故だったため、過失割合が大きな議論になったが、一審の裁判では被告が車両を発進させたことが重大な事故に至った経緯を重く見て、被告に8割の過失があることを認め、被告の主張と全く反対の8:2となった。

②在宅介護については、当方の主張をそのまま受け入れ、Ⅰ、本人ないし原告の希望 Ⅱ、人的支援の確保(家族による介護に加え、訪問ヘルパー、訪問看護師、訪問リハビリといった人的資源の確保) Ⅲ、物的設備確保(バリアフリー構造やリフター設備等の介護住宅、パルスオキシメーター等の医療機器など) Ⅳ、医療的環境設備(訪問診療等の定期的往診、状態が悪化した場合等の緊急時に対応できる救急病院が近隣に存在すること)といったことがあり、それらを満たす本件の場合には、在宅介護を認めるのが相当であるという判断が下された。

③将来介護料については、母親が仕事に就いている20年間は、職業介護2万5,000円×300日と近親者介護1万円×65日、以後37年間は職業介護2万5,000円×365日が認められた。

④その他、介護にかかる諸費用も、綿密に積算した結果すべて認められた。

⑤第一審の判決では、結果的に被害者側が主張する費目がほぼ認められ、過失相殺前の損害額は約3億7,300万円に。被害者の過失分と既払分を控除しても、2億7,100万円及び近親者慰謝料400万円の賠償額となり、さらに事故日から支払日までの遅延損害金が認められた。

当事務所のコメント

①本件の判決文の中から、将来介護料に関して述べられた部分を引用する。同様の理不尽な反論に苦しんでいる方は、ぜひ参考にしていただきたい。

『ベストケアをしたらそれがないよりもはるかに長生きできる蓋然性が高いことが明らかであるのに、費用が高すぎるからといって、ベストケアを受ける費用分の損害賠償を認めないなどということは、そのベストケアを受けたとしても一般人ほどには長生きできそうにない被害者に対して余りにも酷な話であり、人道上許されないように思われる。』

②本件は、遷延性意識障害についてのリーディングケースともいえる程、ていねいな認定がなされている。将来の基準となる判決である。

③高裁で和解となり、早い解決が得られた。