紛争処理センターでも裁判所同レベル解決|高次脳|交通事故
紛争処理センター(新宿) 示談
■高次脳機能障害(判例089)
■後遺障害等級:7級 確定年:2009年
■紛争処理センター(新宿) 示談
被害者の状況
①31歳・男性(会社員・建設現場責任者)
② 被害者がバイクで青信号交差点を直進中、対向右折車と衝突
③ 脳挫傷による高次脳機能障害 7級
④ 被害者が当事務所に相談されたときには、すでに自賠責の後遺障害認定を受けた後で、相手側の損保会社からは約2,400万円の示談提示がなされていた。しかし、我々が精査したところ、増額に結び付く要素がいくつかあることが判明した。
認められた主な損害費目
損害額(単位:万円) |
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逸失利益 |
約5,030万円 |
休業損害 |
約170万円 |
傷害慰謝料 |
約220万円 |
後遺障害慰謝料 |
約1,000万円 |
その他 |
約100万円 |
損害額 |
約6,520万円 |
過失10%控除後損害額 |
約5,870万円 |
既払控除(任意) |
-約290万円 |
既払控除(自賠責) |
-約1,050万円 |
最終金額 |
約4,530万円 |
詳細
加害者の主張
①過失割合について、被害者にも15%の過失あり。
②逸失利益について、被害者は事故時に31歳だったので実収入(平均より約低かった)で計算すべき。
③後遺障害の慰謝料については500万円が妥当。
紛争処理センターの判断
①過失割合について、当事務所はあくまでもゼロを主張し、10%まで引き下げることができた。
②事故当時31歳だった被害者の年収は、男性の平均賃金より150万円ほど低い404万円だった。30歳以下の場合は将来の可能性があり、賃金上昇も考えられるため、平均賃金を使うことに争いはないが、31歳の場合、そこをどう見るかという点が問題となった。これについては、当方の十分な立証の結果、平均賃金を使うことで決着した。
③後遺症慰謝料について当事務所はあくまでも裁判基準の1,000万円を主張したところ、こちらもそのとおり1,000万円が認められた。
④結果的に、高次脳7級、しかも過失10%というケースで、自賠責込み総額約5,600万円という極めて高額な賠償を勝ち取ることができた。
4、当事務所のコメント
本件は被害者が迅速な解決を求めていたため、紛争処理センターでの解決を選んだが、結果的に全てにおいて当事務所の主張が認められ、自賠責を除いて4,530万円、実に1.9倍の高額な解決が実現した。まさに当事務所の実績が紛争処理センターから評価された結果だと思われる。